ワスパロイとハステロイは、要求の厳しい工業用途や航空宇宙用途に使用される2種類の高性能ニッケル基合金です。両合金とも耐食性に優れ、高温での強度に優れ ていますが、それぞれ異なる環境や機械的な要求に対して 最適化されています。この記事では、ワスパロイとハステロイを、組成、機械的特性、耐食性、用途、加工特性などの観点から比較します。.

比較表
| プロパティ | ワスパロイ | ハステロイ(C-22) |
|---|---|---|
| 主な構成 | Ni 50-60%, Cr 18-21%, Co 12-15%, Mo 3-5%, Ti 1-2%, Al 0.4-1% | Ni 56%、Cr 22%、Mo 13%、Fe 3% |
| 引張強度 | 1,300-1,500 MPa | 700-950 MPa |
| 降伏強度 | 950-1,100 MPa | 450-600 MPa |
| 伸び | 10-20% | 35-50% |
| 高温性能 | 最高700~750℃まで | 中程度。極端な高温強度よりも耐食性を主眼に設計されている。 |
| 耐食性 | 良好(酸化、熱腐食) | 優秀(酸、塩化物、海水) |
| 溶接性 | 中程度;溶接後の熱処理が必要 | 良好。特別な処理をしなくても溶接しやすい。 |
| 代表的なアプリケーション | 航空宇宙エンジン、ガスタービン、高温構造部品 | 化学処理装置、船舶用配管、熱交換器 |
関連する質問
高温強度が高いのはどの合金か? ワスパロイはハステロイに比べて高温での引張強さ、降伏強さが高い。.
耐食性に優れた合金は? ハステロイは一般に、特に酸や塩化物に対する耐薬品性に優れている。.
どちらの合金が溶接しやすいですか? ハステロイは溶接や加工が容易であるが、ワスパロイは溶接後の熱処理に注意が必要である。.


